2000年2月
ドストエフスキー(1821〜1881) 出身:ロシア 代表作:「罪と罰」「白痴」文学―――それは絵である。つまり、一種の絵であり鏡である。 情熱の表現であり、きわめて鋭い批評であり、道徳に対する教訓であり、同時にまた人生の記録である。 |
2000年3月
芥川龍之介(1892〜1927) 出身:日本 代表作:「羅生門」「蜘蛛の糸」完全に自己を告白することは何人にも出来ることではない。 同時に又自己を告白せずには如何なる表現も出来るものではない。 |
2000年4月
トルストイ(1828〜1910) 出身:ロシア 代表作:「戦争と平和」「復活」芸術とは人間が心の中に高まる感情を最高最善のものへ移行させる人間活動である。 |
2000年5月
夏目漱石(1867〜1916) 出身:日本 代表作:「我輩は猫である」「坊っちゃん」倫理的にしてはじめて芸術的なり。 真に芸術的なるものは必ず倫理的なり。 |
2000年6月
ゲーテ(1749〜1832) 出身:ドイツ 代表作:「若きウェルテルの悩み」「ファウスト」人間は常に迷っている。 迷っている間は常に何かを求めている。 |
2000年7月
近松門左衛門(1653〜1724) 出身:日本 代表作:「曽根崎心中」「女殺油地獄」芸というものは、実と虚の皮膜の間にあるものなり。 虚にして虚にあらず。実にして実にあらず、この間に慰みが有るものなり。 |
2000年8月
ロラン(1866〜1944) 出身:フランス 代表作:「ジャン=クリストフ」「魅せられたる魂」太陽がないときには、それを創造することが芸術家の役割である。 |
2000年9月
坪内逍遥(1859〜1935) 出身:日本 代表作:「当世書生気質」「桐一葉」小説の主脳は人情なり、世態風俗はこれに次ぐ。 人情とは如何なるものをいうや。 いわく人情とは、人間の情欲にて、いわゆる百八煩悩これなり。 |
2000年10月
ニーチェ(1844〜1900) 出身:ドイツ 代表作:「悲劇の誕生」「この人を見よ」一切の書かれたもののうち、私はただその人がその血をもって書いたものだけを愛する。 |
2000年11月
正岡子規(1867〜1902) 出身:日本 代表作:「寒山落木」「竹の里歌」巧を求むるなかれ、拙をおおうなかれ、他人に恥ずるなかれ。 |
2000年12月
マーク・トウェイン(1835〜1910) 出身:アメリカ 代表作:「トム=ソーヤーの冒険」「王子と乞食」真理は、我々の持っているもののうちで、最も価値あるものだ。 |
2001年1月
吉田兼好(1283?〜1350?) 出身:日本 代表作:「徒然草」「兼好法師集」我を知らずして外を知るということわりあるべからず。 されば己を知るものを知れる人というべし。 |
2001年2月
シェークスピア(1564〜1616) 出身:イギリス 代表作:「ロミオとジュリエット」「ハムレット」神は我々を人間にするために、何らかの欠点を与える。 |
2001年3月
石川啄木(1885〜1912) 出身:日本 代表作:「一握の砂」「悲しき玩具」山は動かざれども、海は常に動けり。動かざるは眠の如く、死の如し。しかも海は動けり。常に動けり。これ不断の覚醒なり。不朽の自由なり。 |
2001年4月
ヘッセ(1877〜1962) 出身:ドイツ 代表作:「車輪の下」「デミアン」一番美しいものは、いつも満足とともに悲しみを、あるいは、不安をともなう時、美しい。 |
2001年5月
宮沢賢治(1896〜1933) 出身:日本 代表作:「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない。 |
2001年6月
コクトー(1889〜1963) 出身:フランス 代表作:「平調曲」「恐るべき子供たち」我々は天使をひとりかくまっていて、たえず驚かせるのだ。我々はこの天使の番人でなくてはならぬ。 |
2001年7月
道元(1200〜1253) 出身:日本人の悟りをうる、水に月の宿るが如し。 月濡れず、水やぶれず。 |
2001年8月
チェーホフ(1860〜1904) 出身:ロシア 代表作:「桜の園」「鴎」人間に理性と創造力が与えられているのは、自分に与えられたものを増やすためである。 |
2001年9月
杉浦重剛(1855〜1924) 出身:日本世界を怖れるな唯自己を怖れよ。 |
2001年10月
ワナメーカー(1838〜1922) 出身:アメリカできないと思い込んで事にあたるのは、自ら出来ないようにする手段である。 |
2001年11月
太宰治(1909〜1948) 出身:日本 代表作:「人間失格」「走れメロス」神に問う。信頼は罪なりや。 果たして、無垢の信頼心は、罪の源泉なりや。 |
2001年12月
カミュ(1913〜1960) 出身:フランス 代表作:「異邦人」「反抗的人間」人間は理由もなしに生きてゆくことはできないのだ。 |
2002年1月
杉田玄白(1733〜1817) 出身:日本為すべきは人にあり、成るべきは天にあり。 |
2002年2月
スタンダール(1783〜1842) 出身:フランス 代表作:「パルムの僧院」「赤と黒」自己になりきるということは、長き忍耐である。 |
2002年3月
江戸川乱歩(1894〜1965) 出身:日本 代表作:「二銭銅貨」「怪人二十面相」探偵小説とは、難解な秘密が多かれ少なかれ論理的に徐々に解かれて行く経路の面白さを主眼とする文学である。 |
2002年4月
魯迅(1881〜1936) 出身:中国 代表作:「狂人日記」「阿Q正伝」人がさびしさを感じたとき、創作が生まれる。 空白を感じると、創作がない。 |
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