アクロバティック０．７５

アクロバティック０．７５　第１３話（ひろこ）

こんばんわ

＞あなたはもしかすると私のことを知っている人ではありませんか。
＞「理由」というハンドルネームに興味をもたれていること。
＞そして、私が死のうとしている「理由」に興味をもたれていること。
＞前者はともかく、普通であれば他人の死ぬ理由などに興味はもたれないと思います。
＞死ぬのなんてやめなさいと言うお節介焼きなら別ですが、
＞あなたは私が死のうとするのを止めようとする意思があるわけでもないのに、なぜか理由ばかりを知りたがる。

くどいようですが、アタシ自身も死にたいと考えたことがあり、それが死ぬに値するか否かの判断材料として、他人の自殺する理由を知りたがるのは決して不自然なことだとは思えませんが・・・
それに、アタシはアナタのことなんて知りません
逆にアナタがなぜそう思うのか不思議なくらいです
アタシたちはどこかでお会いしているのでしょうか？
まさか！
たまたま見つけたネット上の書き込みの主にメールしたら、その人は知りあいだった。そんな偶然、そうそうあるものではありません
アナタはアタシが近しい人間だと感じたから、「考え方が最も近い」などという回りくどい表現を使ったようですが、それは絶対に見当違いだと思います
そもそもアタシの周りの人でインターネットをしている人自体が少ないのですから
それと、もしアナタが自殺する理由を教えたくないのであれば、アタシも無理に聞き出そうなどとは思いません
ただ、そんな大事な情報を隠していては、きっと心中相手なんて見つからないでしょう
なにしろ、アナタと一緒に死のうというんですから、メル友とかとは明らかに距離の置き方が違ってくるハズなのです
それとも、アタシがアナタの心中相手に立候補すれば、教えてもらえるのでしょうか
気分を害したら謝ります
でも、アタシもアナタの呼びかけに対して真摯に考えているからこそ、思ったままにオブラートに包むことなく話しているということを理解してください
だから、あえて言わせていただきます
アナタは何かとても重要なことを隠している！
「理由」という言葉に過敏に反応するアナタは確かに何かを隠し持っている
それが何であるのかは見当もつきませんが、どうしてもそんな気がしてしまうんです

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