アクロバティック0.75

アクロバティック0.75 第41話(山勢修三)

 こんばんは、山勢です。
 前回のメールでは我ながら些か配慮に欠けていたようです。大変失礼いたしました。
 そしてまた、正直とてもホッとしています。
 ご案内いただいたチャットですが、実は私、最初から最後までずっと黙って見ていたのです。
 そう、あの場には私もいたのです。
 どんな深刻な会話が交わされるのだろうかと皆さんが現れる前から待機しておりましたが、どうやら私の取り越し苦労だったようですね。冗談さえ飛び交う明るい雰囲気。心中の話題が中心とはいえ、まるでそれはゲーム感覚のようで、どこか現実味がなく―――
 「仮想自殺」とでも表現したら良いのでしょうか。尤もそれもあまり歓迎できることではありませんが、本当に死ぬよりはるかに良いです。それがあなたのストレスのはけぐちになっているのなら、私も大目に見ることにしましょう。そしていつの日か現実としっかり向き合ってくれることを切に期待します。

 また不遜な発言でしたか。
 しかし、出来る限り私は、私の本心で文章を綴りたい。
 相手の顔が見えないぶん、些細な言葉も凶器となりかねない。例えば前回の私のメールのように。
 でもだからといって、歯に衣着せたようなことは書きたくない。特に理由さん、あなたに対しては。
 これを私の誠意と受け取っていただけるよう心から望みます。
 それでは、また。


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