もっかい大岡様にお願いしよう!

 




【もっかい大岡様にお願いしよう!】
問題:古代ローマの皇帝シーザーが、暗殺された時に言ったとされる言葉は「(何)お前もか!」でしょうか?
大沢あかね「俺だ!」
井上聡「そういえば」
>コントですか?
で、おなじみのヒカコラですよ、こんにちは!


「一同の者、おもてを上げい」
ふすまを全開にしてお白州に現れた大岡越前に、ぱうえる、オリ蔵、ソフトの介の面々が一様に白けた視線を送っております。
「うおっほん、それでは裁きを再開する。オリ蔵、ソフトの介ともにそこのぱうえるを春から奉公人として迎えたき儀、今もその志に相違ないな」
越前守が重ねて尋ねると、ふたりとも口をそろえて「はいはい、そーでございますよ」となおざりに答えます。
越前守、咳払いをひとつしてぱうえるを向きます。
「ときにぱうえるよ。以前の奉公先であるジャイ太郎より聞き及んだのだが、おぬしは相当な働き手とな。どうであろう、この際、わしのところで働いてはみぬか?」
思わぬ展開にオリ蔵、ソフトの介ともどもびっくらこいて、越前守に申し立てます。
「お奉行様、そんな殺生な。そもそもわたくしめが最初にツバをつけたのですぞ」
「まったく大岡様まで御無体な。いや、ならば私は50両上乗せしても構いませぬぞ」
「だがのう、わしもそちら同様、ぱうえるが是が非でもほしい。ほしくなったのだからいたしかたあるまい」
大岡越前守、いやんいやんと身をくねらせて子どものように駄々をこねます。
問題を解決するどころか、なにやら問題をややこしくしているようにも見受けられますな。
「ならばこういたそう。オリ蔵が50両、ソフトの介が100両出すというのなら、わしは200、いや300両出そうではないか。ん、これならどうじゃ、ぱうえるよ?」
すると、ぱうえる、破格の報酬に「シンジラレナーイ!」と奇声を発し、大岡様の膝元にシッポをふらんばかりに擦り寄っていきました。
これを見た越前守、怒髪天を突かんばかりにお怒りになった。
そのお顔、一気に豹変し、抜刀するやいなや、ええいとばかりにぱうえるの肩を切りつける。
ばしゃっ! うおっ! ぐはっ!
お白州の白砂がぱうえるの血で赤く染まる。もんどりかえってのたうち回るぱうえる。
ひいいっ!
オリ蔵、ソフトの介、ふたり抱き合って震えあがっております。
「この愚か者めが! 蝙蝠の如くあちらについたりこちらについたり節操のない。事の元凶はもはや明白。ぱうえる、お主にある。これは成敗じゃ。命がつながっただけでもありがたく思うがよい」
言い放つ大岡様がようよう刃を納めると、薬師が飛んできてぱうえるの手当てをいたします。
薬師の見立ては全治8ヶ月。これで来期の奉公は叶わぬと知ったオリ蔵、ソフトの介、がっくり肩を落とします。
大岡様は恨めしげに己を見つめているぱうえるを諭すようにおっしゃった。
「ぱうえるよ、あまり日本人を軽んじるでないぞ。来期はじっくり頭を冷やし猛省するがよい。なに、時間はたっぷりとあるのだからのう」
さらに、ぱうえるご同様、犬の糞を踏んづけたみたいなご面相を並べているオリ蔵、ソフトの介にはこうおっしゃった。
「オリ蔵、ソフトの介よ、ぱうえるを獲得できず、さぞかし無念であろう。されどわしもまたぱうえるをほしいと思った者のひとり。思いは一緒じゃ」
そして、決めの台詞でございます。
「これ呼んで三方一ぱうえる損なり」
おあとがよろしいようで。
that's all


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