1 |
虫と歌 市川春子 |
四季大賞受賞作。 別冊の4作品の中では最も評価が高かった作品なわけですが、こりゃあスゲエや、ただもんじゃねえ。 3人の兄弟と人間の姿をした昆虫による4人の生活を描く話。 や、とにかく会話の運び方とか言葉のチョイスに非凡な才能を感じました。 物語の途中途中で「おやっ?」と思いながら読み進めていくと、ラストでそれらの伏線が見事に収束され、驚きと感動のフィナーレが…… なるほどコレは大賞に違いないやと思いました。 ただひとつ難を言えば、友さんとか同級生とか出さないほうがより閉塞感が出て良かったのではないかと。 |
2 |
パノラマデリュージョン 小原慎司 |
新連載。 フォークを武器に霊と戦う女子高生風刑事(心霊課)というありえない設定。 あいかわらずグーなセンスで小原節炸裂させてます。 初回の36ページでリン子、ミミ子、鈴木のキャラ立ちも手際よく決めてくれます。 しかも霊とか全然怖くないしむしろメルヘンだし、ハードボイルドの欠片もない独特のゆるさもたまりません。 やはりアフタヌーンには欠かせない作家のひとりだなあ。 ちなみにデリュージョンとは"妄想"のことだそうな。 あ、そういえば小原先生も四季賞出身だ。 |
3 |
呪縛 植木勝満 |
四季賞受賞作。 腕利きの剣士が主人公の時代劇。 前半の展開からごくありふれたヒーローものかと思いきや、まさかまさかのどんでん返し。 こういうふうにスパッとラストを決めてみせるのは実は思いのほか難しいものです。 脇役のおばあちゃんや猫がいい仕事してます。 衝撃のラストへの伏線が弱かったのが大賞に届かなかった減点ポイントだったのかな。 |
4 |
蟲師 漆原友紀 |
アニメ化に続いて映画化ですよ。 たぶん劇場ガラガラだろうからせめてボクは劇場で見ようと思ってます。(失礼です) さて今回は生き物の死体を消滅させてしまう"骸草"が死者でもない人間に取りついて離れないというお話。 いつも以上に救いのない結末。 ひとり残された草介は何を思う……。 あ、そういえば漆原先生も四季賞出身だ。 |
5 |
鵬の眠る城 金田沙織 |
四季賞受賞作。 まずタイトルが良いっスわ。 なんかスゴイ読んでみたくなるタイトルじゃないですか。 冒頭の城全景(というか要塞都市?)のインパクトもスゴイ。 つかみは完璧ですね。 ストーリー展開にももたつきがなく100ページ近くの長さを一気に読ませてくれる。 今回の四季賞受賞作家さんの中では一番の即戦力ではなかろうか。 |
6 |
おおきく振りかぶって ひぐちアサ |
4回裏で6−0。 毎回得点で主人公たちのチームが大きくリード。 キャプテン花井に自信をつけさせることが主な目的となってしまった三回戦。 4番打者に起用されながら結果が出せずにあせる花井がカワイソウです。 とはいうものの読者サイドとしてはゲームに緊張感がなさすぎでイマイチ面白みに欠けるんです。 あと2・3話くらいでこの試合終わってくれないかな、とか思ったりして。 あ、そういえばひぐち先生も四季賞出身だ。(しつこい) |
7 |
ナチュン 都留泰作 |
連載3回目ではじめて取り上げますけど。 この主人公ってたしか世界征服が目的でしたよね。 そのわりにはイナカの海でイルカの観察とやってることが地味すぎです。 これじゃあ100話かけても目的達成できそうもありません。 主人公の言動にも一貫性がなく、感情移入もできないし、キャラ的な魅力も一切ない。 計算なのか天然なのかも判断が難しいところ。 と、ここまではまったく見せ場ナシいいところナシなわけですが、しかしどこかで大化けしそうな気もするんだよなあという期待を込めてこの位置に。 |
8 |
ぺし 風呂前有 |
せ、先生……。 毎回一点に笑いを集中させてくる"ぺし"ですけれども。 思惑どおり今回のピンポイント爆撃にハマりました。 松っちゃん風に言うたら「それ、きたないわ〜!」ってところスかね。 ところで"ぺし"ってどういう意味なんでしょうか。(いまさら?) |
9 |
My name is… 芝孝次 |
四季賞特別賞受賞作。 いやはや、今回の四季賞はどれもイイ! ホントに選者の眼力には敬服するばかりです。 魂の見える少女と魂になった少年の話。 とにかく絵がきれいだ。 全体的にコマが小さくこじんまりとした印象が残るのが残念。 この作者さんは「ヨコハマ買い出し紀行」くらいに大ゴマ使ってったほうがしっくりくる気がする。 |
10 |
愛読者ボイス選手権 カラスヤサトシ |
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