しおんの王

 




今月のアフタヌーン
2006年9月号
     残念!今月も全体的にやや低調。来月の四季賞ポータブルと久々登場小原先生の新連載に期待しましょう。
しおんの王
かとりまさる/安藤慈朗
意外にも初の表紙です。紫音の両親を殺した犯人は悟ではない。とすれば兄の真か。(や、まさかそんな安易な……) といったところで波乱含みの義理の親子対局開始。
安岡パパは紫音に対して花を持たせるだろうと予想する記者に対して、真は手を抜かないだろうと異を唱える。「棋譜は俺たちの生きた証。娘にそんな十字架を背負わせる父親がどこにいる?」この台詞にかぶせての見開き大ゴマは今月一番の感動ポイント。
おおきく振りかぶって
ひぐちアサ
なんだかこの試合、相手チームがあまりにも弱すぎてそっちに感情移入してしまいます。策士阿部が思惑どおりフォアボールを選んで歩きながら相手チームの1年生キャッチャーに対して内心思ったこと、「お前がそこに座っているイミ、半分も果たしてねーぞ」 なかなかにエグいです。
緒戦で前回優勝候補高を倒し大番狂わせを演じた西浦高。今回はどう転んでも負けはない格下相手の試合。でも終わってみれば負けていたなんて展開ももしかしてアリかもしれません。西浦高勝利への伏線があまりにも多すぎて逆にそんな心配をしてしまう。前作「ヤサシイワタシ」では物語半ばにヒロインを死なせてしまうという無茶な山場を作ったひぐち先生ならやりかねない。
愛読者ボイス選手権
カラスヤサトシ
8月発売の単行本タイトルは「カラスヤサトシ」に決定。それって出オチ? しかしまあ、毎回毎回ほぼ実話なのに面白エピソードがたくさんあること。ベレー帽購入してイキりまくりのカラスヤ先生、イタすぎます。
もちろん単行本は買いますよ。当然じゃないですか。一気読みしたら更に面白いハズ。超オススメ。
ぺし
風呂前有
運動会です。坂田君、組体操で大惨事に、の巻。や、しかしぺしの一点集中型の爆笑ネタはもはや職人芸ですね。このページを笑わずに通れるものなら通ってみろってカンジの強気のネタでした。牛乳飲みながら読んでたら確実に鼻から噴出していたところです。危ない危ない。
ブリギットの晩餐
沙村広明
「無限の住人」休載に代わっての読み切り。なんちゅう激しいストーリー展開か。大胆な省略で一気に読ませる技法は「おひっこし」「涙のランチョン日記」を想起させる。むげじゅの連載終わったら、次はこの手の現代モノ読んでみたい。
でも、ラストの展開がまったくもって理解不能でした。あれってどういう意味だったのかな。なんだかモヤッとします。
宙のまにまに
柏原麻実
小ネタが随所に効いています。パンポンスパパーン(アクセルホッパー)、なめこTシャツ、しおりの指紋ぽいの、懐中電灯でおばけ。あいかわらずストーリーにまったく絡んでこない江戸川くんがコマの端っこでイロイロとやらかしてます。青春だなあ。
俺と悪魔のブルース
平本アキラ
本編お休みの特別編。DVDの特典映像風に脇役のマクドナルドさんにスポットを当てております。絶妙な間で笑いを誘います。くすっ。
ヒストリエ
岩明均
エウメネスひとりの知恵で絶体絶命の村を敵から守りきった回。おおっ、賢い戦略だと一時思ったものの、よく考えるとホントにこんなウマくいくかあ、と疑問に思わないでもないが、とはいえ漫画ですからそこはそれ(以下略)
あたらしい朝
黒田硫黄
新連載。大戦時代のドイツが舞台の物語なので戦争モノかと思えばそうでもない。ヒトラーがパチンコで出玉爆発している絵はナルホドと感嘆。不純な動機で海軍に入隊した主人公たちはこの先どうなる?
前作「みし」が残念な結果だっただけに(単行本化すらならず)、今回は長期連載を目指していただきたい。そして後に映画化もされた神がかり的な名作「茄子」を超える作品にしてもらいたいと切に願うばかりです。
10
ヴァムピール
樹なつみ
読み切り。駆け出しの臨床心理士が主人公。中学の同級生と偶然再会したが、実はいわくつきの女だった、というお話。連作向きのストーリーでしたが可もなく不可もなくといったところか。






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