アクロバティック0.75

アクロバティック0.75 第37話(山勢修三)

 信じられません。
 驚きました。
 自殺志願者たちのチャット。あなた、まだそんなことをしていたのですか。
 理由さん、しっかりしてください。
 私と好意的にメールを交わしているということは、すなわち自殺などもう考えていない、そう思っていたのに―――
 正直なところあなたには裏切られた気分です。

>山勢さんにお知らせするべきかどうか迷ったのですが、一応ご案内させていただきます。

 チャットがどういうものであるかくらいは初心者の私でも漠然とは知っています。つまりメールとは違ってリアルタイムでネット上の会話をする談話室のようなものなのでしょう。
 私がそのような集まりに参加するはずないじゃありませんか。それとも他に何か意図するところがあるのですか?
 これはあなたのメッセージなのですか?
 私に対して暗黙のメッセージを送っていたMのように、あなたも私に助けを求めているのですか?
 だとしたら、二度とあんな悲しい思いはしたくありません。
 私、以前に言いましたよね。私は力の限りあなたを救う、と。
 理由さん、あなたを唆してるのは一体誰なんですか?


次へ        戻る        次の山勢修三

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送