働けど働けど……

 




【働けど働けど……】

ラルク・アン・シエルのユニット名の由来はラクに安心を得るを外国語っぽく発音したものだそうですよ。(もっともらしいウソ)
で、おなじみのヒカコラですよ、こんにちは!


突然ですが。
みなさんはホワイトカラー・エグゼンプションという言葉をご存知でしょうか。
日本語でいうところの自律的労働時間制度のことで、もっとカンタンにいっちゃうと、完全成果主義、つまりは働いた時間に対して賃金を支払うのではなく、働いた内容に対して賃金を支払うという考え方であります。
れいによってアメリカのまねっこですが、厚労省がいよいよ本格導入を検討しているらしいんです。
むろんこれが適用されるのはすべての労働者にではなく、仕事の内容や年収の下限という縛りがあるようですが、働く側からすれば要するに残業手当が堂々とカットされるってことなのです。
なんだかセチガライ世の中になってきましたね。
過重な仕事量に止むに止まれず残業を強いられているのがおおよその実態だというに、その仕事量をしっかり吟味しないうちから雇用者側にただただ都合の良い制度を取り入れるなんて本末転倒喝だ喝ッ!

たとえば、労働を勉強に、賃金をテストの点数に置き換えて考えてみましょう。

Aさんは週40時間勉強し、テストで100点を取った。
Bさんは週60時間勉強し、テストで100点を取った。

Bさんのほうがたくさん勉強したのにAさんと同じ100点だった。
これがホワイトカラー・エグゼンプションです。
Aさんは要領よく覚えたので偉いなあ。Bさんは覚えるの遅すぎでダメだなあという考え方です。
Aさんと同じ40時間だけ勉強しとけばよかったのに、100点取るためにムリして60時間も勉強したBさんの努力はまったく評価されていないわけです。
いや、それでもこれが同じ試験問題だったらまだ許されますよ。
もし試験問題が違ったらどうでしょう。実はAさんの解いた問題のほうがはるかに難易度が低かったとしたら、もしかすると相対的に賢いのはBさんってことになり、Bさんより優秀ではないかもしれないAさんがラクして結果を得たということになってしまいますよね。
仕事も同じことですってば。
ホワイトカラー、つまり事務職や営業職などです。
この人たち、やっていることが一人一人違うんですよ。
そんな条件下で、週40時間フツウに働いてこなせる仕事量(ここでは標準業務量とでもいっときます)は、誰にも決められないのではないでしょうか。
人間がやることですから当然ミスはある。そのミスによるロスタイム分も標準業務量に含めないのでしょうか。
生理現象は止められない。トイレに行っている間の分も標準業務量に含めないのでしょうか。
有給休暇は労働者の権利である。休みを取ることで消化した分も標準業務量に含めないのでしょうか。
対人関係を円滑にするためときにはジョークも言う。この数秒分さえも標準業務量に含めないのでしょうか。
その辺を客観的に数値化し加味することはまずもって不可能ですよね。
ちなみにボクはこれらの分もすべて勤務時間内の標準業務量に含めてしかるべきと考えています。(もちろん程度の問題はありますが)
さて、みなさんはどのようにお考えでしょうか?


や、しかしまあ、かようなコラムをあたかも残業するフリをしながら職場で書いているボクが言ってるってのも、なかなかにしょっぱいハナシなんですけどね。(本当だったら怖いウソ)
that's all


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