1365円でサプライズ

 




【1365円でサプライズ】
前回コラムの正解はじゃりン子チエ / はるき悦巳でした。
で、おなじみのヒカコラですよ、こんにちは!


サプライズプライスシリーズ第3弾。
今回ご紹介する商品はこちら!

ウミガメのスープ / ポール スローン、デス マクヘール著
2004年の発売から好評を博し、現在4冊まで発刊されている水平思考推理ゲーム、というかクイズです。
や、クイズといってもそこはそれ、外国の方が書いたものですから和製のクイズとはちょっとばかし様子が違います。
問題は全部で81問、問題文は長くて10行程度、正解文もせいぜい3行程度と実に文字の少ない本でして、むしろヒントが充実しているくらいです。
単価に換算すると1問あたり約17円。
しかしながら1問ごとに、ものすご〜く長考させられてしまうのがスゴイところ。
ボクなんて最初のほうはそのスタイルに慣れなくて、すぐ答えを提示して結果撃沈。くそー、もっとじっくり考えれば当たったかもしれないのに〜ッ!と、悔しがったものですよ。
とはいっても、このモドカシサはちょっと伝わりにくそうなので実際にいくつか例をご紹介していきましょう。

まずは表題にもなっているウミガメのスープから。

 難易度★★★★
 男がレストランに入り、メニューから「ウミガメのスープ」を頼んだ。それを一口食べた彼はレストランを飛び出し、持っていた拳銃で自殺してしまった。
 なぜだろう?

この短い問いかけに対しボクは即答したもんだ。
「なんだ、初歩的な問題じゃないか。その男は人間ではなくウミガメだったから。だろ?」
日本のクイズならこれが正解といったところだが残念ながら不正解。
その男は間違いなく人間であり、そのスープは間違いなくウミガメの肉を使用したスープなのだ。
問題文には騙し、誤魔化し、引っ掛けの類いは一切ない。それは前書きではっきり宣言されている。
なぜ男はウミガメのスープを頼んだのか。
なぜ男は一口しか食べなかったのか。
いずれにもキチンとした理由がある。
スグに答えを見てしまったボクは、ああ、やられた〜ッ! と地団駄を踏む。もっとじっくり考えとけば良かったと後悔するも後の祭り。あらゆる可能性を検証していけば必ず正解に辿り着けたハズなのに……

ではもう一問、残ったリンゴから。

 難易度★
 部屋の中にはリンゴが6つ入ったかごが置いてあり、女の子が6人いた。
 女の子が1人1つずつリンゴを取ったが、かごの中にはまだリンゴが1つ入っている。
 なぜだろう?

性懲りもなくボクは即答する。
「わはは、簡単すぎる。さすが難易度★だね。正解は女の子の一人はかごから取らず、他の女の子から奪い取ったんだ。だべ? だべ?」
鼻腔を膨らまして得意げに答えたもののまたしても不正解、ご愁傷様。
で、正解を教えられるとまたしても納得させられてしまう。たしかに難易度は低い。1〜2分真剣に考えれば正解できたに違いない。なまじっかとんちクイズの類いに慣れちゃっているため、経験則からすぐさま答えを導き出してしまう。短い問題文の中に重要なヒントがちゃあんと隠されているのに、ろくに見もせずこの手の問題の正解はこれだと安易に結びつけてしまうのだ……

といった具合に読み進めていくほどに慎重になっていく。本書の中ほどに制限時間の設けられた「ひっかけクイズ」が用意されているが、その他の81問はすべてフェアプレイ精神溢れる問題ばかりである。じっくり時間をかけて想像力逞しく論理的に考察を進めていけば必ず正解に辿り着けるはずなのだ。
というわけで、ウミガメのスープ、超オススメですが、この本を買うか買わないかは……

自由だぁ〜〜〜ッ!

あっ、でもぉ、セッカチな人にはこれほど不向きな本はないかもしれへんで。
that's all

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